ウソ発見器


 僕のウチの隣には、発明が趣味の老人が住んでいて、僕は彼のことを博士と呼んでいる。
 その博士がすごいものを発明したというので、早速遊びに行ってみた。
「博士、すごいものって、一体何を発明したんですか?」
「ウソ発見器だ」
「ウソ発見器・・・ですか。でもウソ発見器ってもうあるじゃないですか」
「うむ、だがこれはタダのウソ発見器ではないぞ。これは声で判断するタイプでな。こうしてスイッチを入れて、このマイクに向かって喋るだけで、ウソか本当かがわかるのだ。どうだね、わかりやすいだろう?」
「へー、すごいですねえ。・・・でも、本当にそれだけでウソかどうかわかるんですか?」
「そうだとも。この私が作ったのだから間違いない。これは世界で最も優れたウソ発見器だ」
 博士は胸を張ってそう言い切った。その途端、機械が独特の金属質な声で喋った。
『それはウソです』



うーん、もっと短くても良かったかなー。(385字)



  →戻る
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送